Paper

若林幹夫(2004)

「空間にとって「美」とは何か――社会と空間についての覚書」『社会学ジャーナル』2004、3

伊藤守(2003)

伊藤守「幽霊を見る遊戯の空間――ベンヤミンのメディア論以降のメディア状況」『木野評論』2003、3

早川和男「現代居住問題への基本視座」

早川和男「現代居住問題への基本視座」 『講座現代居住歴史と思想』東京大学出版会、1996 住宅はネットワークを築くための基盤であり、社会的なものであり、福祉なのです。という話。

酒井隆史「トーキョー内戦」

酒井隆史「トーキョー内戦」『現代思想』Vol28-11(2000.10) ■暴力の否定による暴力の再召喚 他者への無感覚が他者への暴力となってあらわれる・・・「暴力の公共性への引き戻し」とでも 呼びうる衝動がみてとれるのではないだろうか。つまり暴力はただ他者を…

重要なもの

□マンフレート・リーデル 「理解と説明――人間諸科学の分析的理論における「方法論的裂け目」について」704(1983.2) □デヴィッド・イーストン 「アメリカ合衆国における政治学――その過去と現在」729(1985.3) □ガヤトリ・C・スピヴァク 「デリダ以降のマ…

■谷口功一(2001)「「公共性」概念の哲学的基礎・序説」『国家学会雑誌』第104巻、第5・6号→カント哲学をもとに公共性の条件を見ていく。 ・4つのテーゼ:・共同性への非還元性 ・離脱アクセス可能性 ・公開性 ・普遍性主義的正当化可能性

■乙部延剛(2003)「ウィリアム・コノリーの思想形成−言説・政治・責任−」 『政治思想研究』第三号コノリーの政治学史。共通善、集団的アイデンティティから差異、アゴーンの理念へ テーラーとの論争など。 ■齋藤純一(2003)「依存する他者へのケアをめぐっ…

■千葉真(1997)「核兵器の出現と人間の自由―アーレント政治哲学の一局面」 『現代思想』vol25 →「全体主義」と「核兵器主義」、人間存在の「自由」を定位する「誕生」。 ■川原彰(2004)「大西洋文明における革命的伝統とその失われた宝―アーレントの≪革命≫…

さらう

■中野昌宏(2000)「ハンナ・アレント公共空間論の検討」(上) 『大分大学経済論集』、第52巻第1号、pp. 73-96 →公共空間とは何ぞやという話。 「合意」に対する複数性の優位。「活動」を支える言論と記憶。 そして「空間」論へ ■中野昌宏(2000)「ハンナ…

さらう

■篠原雅武(2004)「アーレントのアクチュアリティー―全体主義論およびマルクス論に即して」 『社会思想史研究』NO.28 →マルクスとアレントの同質性と差異性。伝統論へのアプローチ。 ■伊藤洋典(1989)「H・アレントにおける共同性の探求―「仕事」・「労働…

森川輝一『ハンナ・アレントの活動概念(一)』

森川輝一「ハンナ・アレントの活動概念(一)」『法学論叢』Vol145、1999・5 アレントの「政治」(p74) :・臆見を他者に提示するという実践を通じて、複数性の内に孕まれた差異の契機を能動的に顕在すること ・複数の人々が活動の内に自他の特異性を承認し合う…

千葉眞「アーレントと自由の政治」

千葉眞「アーレントと自由の政治−世界形成と抵抗の政治−」『思想』No837、1994 アレンとへの3つの問いかけが本論考を構成する。 それは、1、「政治の目的とは何か」2、「政治の内実は何か」3、「政治の独自性−政治に固有の価値ないし政治の 自立的(Independ…

谷澤正嗣「カント政治哲学の一解釈」

谷澤正嗣(1994)「カント政治哲学の一解釈-H・アレントの解釈と自由主義的解釈の架橋の試み-」 早稲田政治経済学雑誌320号、1994、1 『人倫の形而上学 第一部 法論の形而上学的原理』での法と国家の哲学を実践哲学を背景にした自由主義の哲学的基礎付けの理…

川崎修「ハンナ・アレントと現代政治哲学の隘路」

川崎修(1987)「ハンナ・アレントと現代政治哲学の隘路」『思想』pp.111-130 アレントの政治思想を、強固な個人主義的パトスによって共同体の存立を基礎づけようとする、パラドキシカルな企ての側面があるとする。そして、それはモダニズムのアポリアであ…

中野剛充(2002)「リベラル-コミュニタリアン論争の「政治的転回」」

中野剛充(2002)「リベラル-コミュニタリアン論争の「政治的転回」」『政治思想研究』pp.113-128 ロールズとサンデルの論争には政治哲学的意義と(アメリカ)政治史的意義の2つの意義があったとしその論争の「政治的転回」を考えていく。

石田雅樹(2001)「「政治」と「虚偽」」

石田雅樹(2001)「「政治」と「虚偽」『思想』pp.32-51 政治における「虚偽」の存在を検討していく。「虚偽」と「シニシズム」、「虚偽」の体系化、組織化の過程での「虚偽」能力のない人間の創出、「虚偽」の政治性・「政治的なるもの」の虚偽性などを検…

石田雅樹(2000)「「法」「権力」と、「革命」のアポリア」

石田雅樹(2000)「「法」「権力」と、「革命」のアポリア」『政治思想研究』pp.139-160 Arendtの『革命について』と『精神の生活』における「革命のアポリア」を検討していく。「革命のアポリア」とは圧制や暴政から開放されあ後で、新しい制度を「創設」…

川崎修(2003)「帝国主義と全体主義」

川崎修(2003)「帝国主義と全体主義」『思想』pp.8-26アレントとローザ・ルクセンブルク、アレントとホブスンの説を見ながら全体主義を考察。 前者は経済面、後者は政治面を主に見ていく。

小野紀明「自由主義の政治哲学における人間と市民(2)」

小野紀明「自由主義の政治哲学における人間と市民‐バンジャマン・コンスタンを中心にして‐(2)」『神戸法学雑誌』(1978)第28巻第4号pp.507-570 読みました。カント、ルソー、ミルなどをみながらコンスタンの個人像を見ていく。人間相互の内的コミュニケ…

小野紀明「自由主義の政治哲学における人間と市民」

小野紀明「自由主義の政治哲学における人間と市民‐バンジャマン・コンスタンを中心にして‐」『神戸法学雑誌』(1978)第28巻第3号pp.323-368 読みました。デカルトの生得観念に対する経験主義の系譜、変化。ロック、ヒューム、スミスを経て功利主義へ。個人…

小野紀明「バンジャマン・コンスタンにおける『自由』の構造(2)」

小野紀明「バンジャマン・コンスタンにおける『自由』の構造(2)」『法学論叢』(1975)第98巻2号、pp.73-100 読みました。ルソー、バーク、トクヴィルなどとコンスタンを比較しながらいかに権力を圧政的権力にしないかを考察。

小野紀明「バンジャマン・コンスタンにおける『自由』の構造(1)」

小野紀明「バンジャマン・コンスタンにおける『自由』の構造(1)」 『法学論叢』(1975)第97巻6号、pp.32-55 読みました。主に近代政治思想史。外面的自由と内面的自由の区別、古代と近代の区別など