2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『支配の社会学1』84【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

16 家産制と身分的名誉(p.281-)身分自身の土地を持つということは、位階的地位の基盤としては、ますますそ の意義を失っていく。 →貴族領の所有ではなく、自己および祖先承伝の官位が、社会的位階を創りだした。荘園制的家産制 ・荘園領主と国家的官職が…

『支配の社会学?』83【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

15 ツァーリズム的家産制(p.276-) 家産制的君主権力と荘園領主的名望家 ――並存する場合、両者の間では妥協が行われた。 →少なくとも近世においては、ヨーロッパ大陸の制度にはこのような現象は もはや知られていない。 ―ピョートル大帝からエカテリーナ二…

『支配の社会学?』82【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

【合理化】 イギリスの「郷土階級」 ←治安判事行政 →イギリスのジェントリーの「精神」が生まれた。 アングロサクソン的ジェントルマンの一種独特の「剛毅の理想」 ―習律の形式的厳格さの中に、極めて強く発展した誇りと品位感情の中に、 スポーツが正に身分…

]『支配の社会学?』81【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

14 ジェントリー出身の治安判事によるイギリスにおける名望家行政、 「ジェントルマン」の型の形成(p262-) 家産制的君主と地方の家産制的利害関係者の自然的傾向との間の闘争 →様々な結果をもたらした。 君主:陪臣化された臣民に対して、とりわけ財政上お…

『支配の社会学?』79【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

13 家産制的ヘルと地方的荘園制(p255-) 中央権力と種種様々の遠心的地方権力との不断の闘争 →特殊な問題を生み出す。 ヘル自らが一個の荘園領主として、地方的名望家として自分たちの郷里にお いて自立的な権威を持っているような他の荘園領主と並んで、ま…

『支配の社会学?』79【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

分権化 ――一方:単に兵員を供給するだけの義務を負うという形でその極限に達する。 ――他方:分国の形でもその極限形態をとる。 一切の支配諸関係 ――すべてヘルの私的財産とみなされ、相続による分割が行われる。 ―この分割は、完全に独立の諸権力を設定する…

『支配の社会学?』78【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

大きな大陸諸国 ――右のような寄木細工的政治組織が最も広く行われていた型 ―この型は決定的な諸特徴の点では大きな恒常性をもっているが、個々の構 成の上では、極めて変化に富んでいた。 ・近世の中国の諸特徴 ―官吏層の統一性にもかかわらず、一部分は単に…

『支配の社会学?』77【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

12 家産制的支配の分権化、ザトラピーと分国(タイルフュルステンテューマー) 勢力範囲の個々の構成要素が、ヘルの居城から遠く離れるほど、ますますヘルの影 響力から離脱するという状態 ――純官僚制的な家産制的構成体にとっても通常のことであった。 …阻…

『支配の社会学?』76【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

臣民に対しては儒教倫理は福祉国家の理論を発展させた。 重商主義 ――萌芽も見出せるが、実際のやり方は重商主義とは本質的に趣きを異 にしている。 ―家産制が氏族間・村落間の頻発するフェーデに介入したのは、必 要やむをえない場合に限られた。 ―正常時に…

]『支配の社会学?』75【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

中国文化の統一性 ――本質的には、一つの身分階層の統一性であった。 すなわち、官僚制的な古典文学的教養と、特有の貴人理想をもつ 儒教倫理の担い手たる階層 →この身分倫理の功利的合理性には一つの限界があった。 →伝統的・呪術的な宗教心とこれに関する儀…

『支配の社会学?』74【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

中国の官吏制度は近代的な官僚制にならなかった。 →権限の即対象的な分割がほんの僅かしか行われなかったから。 ―技術的な2つの事情 :治定された帝国の行政全体が民治行政であり、相対的に極めて小さい 軍隊が特殊部隊を形成していたに過ぎなかったという事…

『支配の社会学?』73【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

皇帝の家産制的支配の官職専有の危険性防止、保護・被護関係と地方名望家 による官職独占の阻止のための手段 ――・官職任期の短縮 ・官吏を一族郎党のいる地方には任命しないこと ・密偵による監視 ・任官資格の試験 ・昇進、降任における職務上の業績の証明 …

『支配の社会学?』72【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

土着の勢力として家産官僚制に対立したもの ――商人ギルド、ツンフト、氏族(ジッペ) ―氏族 ・家族の狭いサークルの中:祖先崇拝 ・同姓の広いサークル:族外婚 によって結合されており、氏族の長老は村落内で実際上最も有力な権勢を保持し ていた。 ⇔中国の…

『支配の社会学?』71【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

2 中国中国 ――本質的にこれとまったく異なっていた。 ――中国における家産制官僚の力の基礎となっていた諸事情 ―巨大土木事業(治水規制、運河の建設) …これは臣民の賦役を強度に利用することで可能となる。 ―貢租を貯えるための貯蔵庫の設置 …官吏はここか…

『支配の社会学Ⅰ』70【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

あらゆる土地所有者や工業経営 ――賦役その他の給付義務を負担するものとみなされた。 ―それらは、公務遂行の報酬とみなされた。 →プッリュンデの性格に接近する傾向をもっていた。 軍隊 ――家産制的であった。 ―少なくとも戦時においては、王の貯蔵庫から装備…