石田雅樹(2000)「「法」「権力」と、「革命」のアポリア」


石田雅樹(2000)「「法」「権力」と、「革命」のアポリア」『政治思想研究』pp.139-160


Arendtの『革命について』と『精神の生活』における「革命のアポリア」を検討していく。

「革命のアポリア」とは圧制や暴政から開放されあ後で、新しい制度を「創設」しようとする政治体は、まさにその「創設」が、以前の事象や出来事に拘束されない新しい自発的な「始まり(beginning)」を構想するがゆえに、その恣意性の克服と「権威」の正当化という問題を抱え込むことになるということ。