『支配の社会学?』78【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】


大きな大陸諸国
――右のような寄木細工的政治組織が最も広く行われていた型
  ―この型は決定的な諸特徴の点では大きな恒常性をもっているが、個々の構
成の上では、極めて変化に富んでいた。
   ・近世の中国の諸特徴
    ―官吏層の統一性にもかかわらず、一部分は単に名目上に従属するにす
ぎない諸太守領が、直接に管理されている中核諸州の周囲に群がって
、一つの寄木細工を形成
    ―中央政府は単に属州からの貢物を獲得したにすぎない。
     ―貢物の額は増額は極めて困難、地方的利害関係者の激しい抵抗が存
在した。
⇒地方および地方権力を合理的に編成し、信用しうる中央権力を作り出すこと
 ―上のような状態の極めて歴然たる残滓を、どの程度まで排除すべきであるか
、また排除しうるかという問題が存在
  →これは中央財政と地方財政との間の上のごとき関係の問題、経済的利害関
係の対立と関連している。