『支配の社会学?』76【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】


臣民に対しては儒教倫理は福祉国家の理論を発展させた。


重商主義
――萌芽も見出せるが、実際のやり方は重商主義とは本質的に趣きを異
にしている。
  ―家産制が氏族間・村落間の頻発するフェーデに介入したのは、必
要やむをえない場合に限られた。
  ―正常時においては、政治は経済生活に対して事実上著しく控えめ
な態度をとり、この態度は、理論的にも「自由放任」の原則の中
にその支持を見出すにいたっている。


個々の氏族団体内部
――試験に合格した任官候補者のもつ威信と、氏族の長老の伝統的な威
信とが交錯
  ―任官候補者:氏族の全構成員から信頼できる人とし、任官してい
る場合には、保護を与えてくれる人として敬われた。
  ―長老:地方的な諸問題については、多くの場合依然として決定的
な力を持っていた。