2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『支配の社会学Ⅰ』47【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

6 家産制的需要充足。ライトゥルギーと連帯責任、強制団体(p.184-) 家産君主が臣民の給付を確保する仕方 ――独自の特色も認められる。 ―ヘルの政治的・経済的要求をライトゥルギー的に充足する仕方 …家産君主制において最も高度の発達をとげる。 ライトゥ…

『支配の社会学Ⅰ』46【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

この武装義務は君主に対する応召義務に転化する。 君主の職業的または家産制的軍隊 ――形式的には傭兵 ――実質的には民兵召集軍的性格に近くなる場合もある。 臣民民兵軍 ――時として職業的軍隊に近づくこともあった。 家産君主の極めて多数の軍隊 ――家産制的軍…

HannahArendt(志水速雄:訳)『人間の条件』ちくま学芸文庫

人間の条件 (ちくま学芸文庫)作者: ハンナアレント,Hannah Arendt,志水速雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/10/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 105回この商品を含むブログ (158件) を見る 第1章 人間の条件 第2章 公的領域と私的領域 第3章 労…

『支配の社会学Ⅰ』45【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

経済的・社会的特権層 ――家産君主は常備軍−訓練をうけた規律ある永続的団体にまとめられた常備軍 −の指導的官吏の地位には彼らのみを任命するという形で自己の陣営に引き 入れるのが常。 →この地位は官僚制的官吏の場合と同様の、社会的・経済的チャンスを伴…

]『支配の社会学Ⅰ』44【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

――(6)君主に対して職業戦士、すなわち「有給兵士」として義務を負う層 ―君主との間の利害の連帯 ―種族を異にするという条件がなくても、十分に有力 ―軍隊の選び方、臣民に比較して特権的な法的地位を与えることによっ て連帯性を高める。 ―家産君主が彼の…

『支配の社会学Ⅰ』43【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

――(4)傭兵の利用 ―君主が直接商業または販売目当ての直接生産をおこなうか、あるいは、 傭兵の力に依拠しつつ臣民から金納貢租を徴収し、これでもって傭兵の 給料を支払うか、そのいずれかの方法が採られた。 →いずれの場合にも貨幣経済が成立していなくて…

佐藤卓己『八月十五日の神話』ちくま新書

八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学 ちくま新書 (544)作者: 佐藤卓己出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/07/06メディア: 新書購入: 6人 クリック: 442回この商品を含むブログ (131件) を見る 【目次】 序章 メディアが創った「終戦」の記憶(「八一…

]『支配の社会学Ⅰ』42【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

――(3)14世紀に入ってまでオスマンの軍隊は小アジアの召集軍だけに 依存していた。 ―14世紀には新しく編成された「イェニチェリ」と呼ばれる職業的軍 隊のために、異種族・異信仰の被征服民族の中から少年徴集を行な うという方式に移行 ―本来の規則 …彼ら…