ジョン・アーリ、吉原直樹・大澤善信監訳『場所を消費する』法政大学出版(1995=2003)


場所を消費する (叢書・ウニベルシタス)

場所を消費する (叢書・ウニベルシタス)

借り物。


「場所」論の論集ぽいです。

最初のほうで様々な論者の時間・空間論を紹介し、後ろのほうで観光、都市、地域の理論分析を行っていく。地域ちゅーてもイギリス(の湖etc)ですけど。

「時間‐空間の社会分析」が重要らしい。

佐藤俊樹『ノイマンの夢・近代の欲望』講談社選書メチエ、1996



技術決定論への批判。

技術だけで何かが進むわけではなく、社会的なるものが背後にありそれが技術と人の使用法に影響を及ぼす。そのなかで変化がおきていく。

難波功士『「広告」への社会学』世界思想社、2000

「広告」への社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)

「広告」への社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)


ゴッフマンからメディア論へ

送り手-受け手の相互行為によって広告(の表現、形式)は変遷していった。

北田暁大『広告の誕生』岩波書店、2000

広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学 (現代社会学選書)

広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学 (現代社会学選書)


ベンヤミンからメディア論へ

送り手-受け手の「-」を探っていく感じで、広告である/ないの境界線はどのような変遷をたどってきたのかを考察。

荻上チキ『ウェブ炎上』ちくま新書、2007


ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)


お勉強。インターネット社会論。


■炎上

ウェブ上の特定の対象に対して批判が殺到し、収まりがつかなそうな状態のことを「炎上(した・している)」と表現します。例えばブログやSNSの日記、掲示板などに対して批判のコメントが殺到し、運営者だけでは管理しきれない状態になってしまった場合などが典型的なケースです。(p7)


サイバーカスケード:キャス・サスティーン『インターネットは民主主義の敵か』

サイバースペースにおいて各人が欲望のままに情報を獲得し、議論や対話をおこなっていった結果、特定の―たいていは極端な―言説パターン、行動パターンに集団として流れていく現象のことを指します。(pp.34-35)


「可視化」と「つながり」が各個に、また双方向的に増大するなかで、メディアのリアリティーが出来事の正当性を上回って自己のリアリティーを形作っていく。しかも、そのウェブの中でリアリティーは自走する。

吉見俊哉『メディア時代の文化社会学』新曜社、1994


メディア時代の文化社会学

メディア時代の文化社会学


学説史などなど。


□M・マクルーハン(1960)
 Y・メルロウィッツ(1985)
 W・J・オング(1982)
 【メディアの発展史:(1)口承的、(2)筆記的、(3)活字的、(4)電子的】
 M・ポスター(1990)
 【①対面し、声に媒介されたシンボル交換の段階
  ②印刷物によって媒介される書き言葉による交換の段階
  ③電子的な情報交換の段階】


■活字と電子メディア

活字の文化はひとりひとりの読者をそうした非場所的な次元に誘い込むことはあっても、彼が生活している場の時間・空間的な規定力そのものを失効させてしまうことはなかった。ところが、電子メディアはたんに個人の内面を彼の身体が置かれている時間・空間から遊離させると言うよりも、社会的相互作用そのものを非場所的な次元へと移行させ、そのことによって社会的な時間と空間のあり方を根底から変容させていくのである。
(p.54)


・E・ゴッフマン<自己のドラマトゥルギー
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