荻上チキ『ウェブ炎上』ちくま新書、2007


ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)


お勉強。インターネット社会論。


■炎上

ウェブ上の特定の対象に対して批判が殺到し、収まりがつかなそうな状態のことを「炎上(した・している)」と表現します。例えばブログやSNSの日記、掲示板などに対して批判のコメントが殺到し、運営者だけでは管理しきれない状態になってしまった場合などが典型的なケースです。(p7)


サイバーカスケード:キャス・サスティーン『インターネットは民主主義の敵か』

サイバースペースにおいて各人が欲望のままに情報を獲得し、議論や対話をおこなっていった結果、特定の―たいていは極端な―言説パターン、行動パターンに集団として流れていく現象のことを指します。(pp.34-35)


「可視化」と「つながり」が各個に、また双方向的に増大するなかで、メディアのリアリティーが出来事の正当性を上回って自己のリアリティーを形作っていく。しかも、そのウェブの中でリアリティーは自走する。