杉田敦『権力の系譜学』岩波書店

権力の系譜学―フーコー以後の政治理論に向けて

権力の系譜学―フーコー以後の政治理論に向けて

【目次】
第1章 政治における「近代」と「脱近代」
第2章 ミシェル・フーコーと政治理論
第3章 啓蒙と批判
第4章 リベラル・デモクラシーのディレンマ
第5章 アイデンティティと政治



現代政治理論を整理した書籍。

権力というものが時代、人物によってどのように解釈され整理されてきたのかを

説明していく。

権力を系譜学(p96)*1でとりあつかう。

リベラル-コミュニタリアン(大きくは自由主義の内部)、また、多文化主義ポストモダニズム

などの論争部分がどのように展開されているのかがさわりとしてわかる。

ただ、道徳と倫理の違いがよくわからなかった。

ニーチェも読まねばならないね。

*1: そのように我々を我々たらしめている歴史的条件(偶然性)から我々の「可能性」を切り離すことによって、我々を自由にするもの。後期のフーコーに見られる。