吉田純『インターネット空間の社会学』世界思想社、2000
インターネット空間の社会学―情報ネットワーク社会と公共圏 (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: 吉田純
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2000/07/01
- メディア: 単行本
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息抜きがてらに読む。
インターネットだけではなく、普遍的な公共性論についても勉強になった。
しかし、いつも思うことだが、公共性と公共圏の違いはなんなのか、ただ単に言葉の違いだけではないのだろうな〜。
■公共圏
公共圏とは、その理念型においては、、文化的・社会的・政治的その他様々な問題をめぐって市民が議論をおこない、公の意志=世論(public opinion)を形成していく社会的ネットワークである。
(p.8)
■リアリティ
…<仮想社会>のリアリティが<現実社会>のリアリティとつきあわされることによって、互いが再構築されることになる。またよりマクロな視点からみても<仮想社会>が<現実社会>の力学にさらされている・・・。
(p.79)
↓↓
…たとえ<仮想社会>が<現実社会>からさらに距離をとり、その独立性を強める場合であっても、やはりそれは<現実社会>と無関係なままではありえない。<現実社会>はすでにそれ自身のうちにリアリティの多元性を含んでいるのであり、その多元性の中に<仮想社会>のリアリティもまた位置づけられ、多元性の幅がさらに広がるという視点がむしろ必要であろう。
(p.91)
◆「コミュニケーション自体を楽しむ」メディアp.26
→手段の目的化、自己目的化、遊戯性