奥武則『論壇の戦後史』平凡社新書
- 作者: 奥武則
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 新書
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<えらい>人の言葉に影響力があった時代から喪失した時代への雑誌物語。
●雑誌の変遷【目次等参考】
[悔恨共同体] [講和→60年安保] [高度経済成長→全共闘]
<「総合雑誌」の時代>→<『世界』の時代>→<『朝日ジャーナル』の時代>
『世界』 『世界』 『世界』
『中央公論』 『中央公論』 『中央公論』
『改造』 〜〜〜〜〜〜〜〜 『朝日ジャーナル』
『展望』 ・週刊誌
『思想の科学』 〔戦前から〕
etc 『週間朝日』
『サンデー毎日』
〔1950年代中盤から〕
『週刊新潮』
『週刊現代』
『週刊文春』
〜〜〜〜〜〜〜〜
・娯楽雑誌
『平凡』(1945〜)
→1950年代に入って部数増大
『明星』
■<「世界」の時代>における『世界』読者層
ともあれ、この時期、「大きな問題」に直面していた日本では、論壇誌は、「教員」「学生」という層に多くの読者を持っていたのである。しかも、読者カードを自己負担で送り返してくる人がこんなにもいたということから分かるように、彼らは熱い期待をもって『世界』を手にしていたのである。
(p.122)
→読者カードの職業別整理(pp.121-122)
「教員」+「学生」=43.2%
1952年4月の『世界』の編集後記によれば読者カードは返信数1万