David Owen 101


第二章 批判の変容――ニーチェと系譜学p27-

「道徳の面前では、あらゆる権威に直面したときと同様に、考えてはならず、まして語
ってはならぬ。ここでは――ひたすら服従あるのみ!」
→→ニーチェによるカント批判
  ――カントの哲学プロジェクト…批判が立法のかたちをとる。
    ―純粋理性批判:知を決定する理論的限界を立法
     実践理性批判:自由を決定する道徳法を立法
     目的論的判断批判:存在を決定する目的を立法
    →理性の諸問題-私は何を知ることができるか?何をなすべきか?何を望むこと
ができるか?-に対して決定的解答を与え、それによって、理性に関するそれ
以上の批判的議論を閉め出す。
    ⇔
    ニーチェ…そのような批判的議論を始めようとする。