講演会のお話


某所属学部で講演会やってました。
講演者は良心的保守主義と見られている方。(と友人が言ってた。)


アメリカにおける市民性概念及びその正統性


2種類の市民性が存在
個人主義的市民←プロテスタンティズムの影響(市場主義、利己的、自己責任etc)

・公共的?市民←Republicanismの影響(アメリカ建国神話etc、本来的?)
        …<どのように作られるか(←というからには構築物だ)>
         ――不信に基づく隣人関係→NeighborhoodとのCommunity作り→Trust(信頼)の構築
           ※最初からTrustへの欲求が存在するらしい。だから、不信に基づく隣人関係から
            の脱却を図る。
           ※Community作り:地域における運動などへの参加
⇒この2つのバランスによってアメリカは成り立つ。
 SocialCapital(≒人間関係)もここから発生する。
 後者の漸減によりSocialCapitalも希薄化している。…James S. Coleman、Robert David Putnam
 


【Question】
共和主義的市民について正統性(Legitimacy)はどこから調達するのか?
もし、アメリカ建国神話にそれを求めるなら2つの問題があると思われる。
■建国神話が忘却されていった場合、どのようにして調達するのか?
■移民数の多いアメリカにおいて、建国神話というものを元々共有していない人々(移民)に対してLegitimacyを
 主張するのか?


【Answer】
よく聞こえず…orz
聞こえた範囲内では、
元来、共和主義的市民性も人為的な構築物である。Mentalityの根本において共和主義的市民性には相互不信があ
る。その相互不信からTrustへの道が開ける。その道そのものがLegitimacyを調達する。よって”忘却”も”非共
有”もある程度抑えられる。
…とこれに近いことをおっしゃられていたような気が…

まー社会契約を持ち出さないあたりがこの先生ぽいかなと…。


また、西洋伝統の自由の概念(積極的自由〔positive liberty:「への自由」〕と消極的自由〔negative liberty
:からの自由〕)を引き合いに出し、消極的自由に過渡に傾いていると言っていたような…残念




【Surprise】
先生が地方分権に対して肯定的だったのが驚き。
フリーターにも同情的だった。





まーまー楽しめたかな。