]『支配の社会学Ⅰ』48【家父長制的支配と家産制的支配(p.143-)の続き】

カストについて第一義的なもの
――種族の相違と並んで呪術的=宗教的および身分的相違
ツンフト
――自由な団結


ライトゥルギー的強制団体
――極めて一般的に普及した現象
  ―家産制的支配においてしばしば最も仮借なき首尾一貫性をもっ
て貫徹される。
   ∵家産制的支配にとっては特に身近な思想であるから。
    …臣民はヘルおよび彼の需要充足のために存在するものであ
るという思想、したがってまた、臣民の経済的職業活動に
よってヘルに対するそれぞれのライトゥルギー的勤務がど
こまで果たされうるかということが、臣民なるものの存在
理由であるという考え


すべての個人の諸義務について、これを保証するところの・連帯責任
を伴う強制団体が存在し、他方、少なくとも事実上はそれが独占状態
と結合しているという点
――西洋およびオリエントのライトゥルギーに共通している。
  ―これに属するもの
   ―平和保証の制度:隣人たちをして、彼らの一人一人が警察的
・政治的に善良なる態度を守るよう、強制的・集団的に保証
せしめる制度
    →隣人たちは相互に責任を負わされる。
    ―被告の裁判所への出頭、刑事責任の有無に関する隣人たち
の陳述、判決発見人として出廷および判決発見を行うこと
自体、民兵の提供、軍事的な三公課、その他の様々の公の
負担が、関係者に連帯的刑事責任を負わせて、強制団体に
課せられた。
     ―これらの強制団体の一部はこの目的のために作られたも
の。
     ―団体内部では、とりわけ土地財産が課せられた諸義務に
ついて責任を負わされた。
    ―国王
→誤判を理由として、また、その団体の集団責任の下に置かれた公的
義務に対するその他の違反を理由として団体を罰した。
    ―団体
     →政治的諸負担は最も掴み易い財産としての個々人の土地
に結び付けて考えられた。