『支配の社会学Ⅰ』18【官僚制化の諸前提と諸随伴現象(p.73-)の続き】


「計算可能な規則」――という第二の要素が支配的な重要性をもっている。
  ――近代文化(技術的・経済的下部構造)の特質は、この「計算可能性」
    を要求
  ――官僚制は「怒りも興奮もなく」という原理の支配下にもある。
→官僚制が「非人間化」されればされるほど、官僚制は資本主義に好都合なそ
 の特殊な特質を、発展させる。
 →近代文化(文化の複雑化・専門化)は、それを支える外的装置のために「
  没主観的(ザッハリッヒ)」な専門家を要求する。


官僚制と法律
官僚制は「法律」にもとづく概念的に体系化された・合理的な法を実施する基
盤を、裁判のために作り出す。
法〔ローマ法〕の継受
――伝統や非合理な諸前提に拘束された旧式の法発見→合理的な訓練を受けた
  専門家層が進出することと併行して行なわれた。