大澤真幸「戦後の思想空間」ちくま新書
- 作者: 大澤真幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/07
- メディア: 新書
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【目次】
第1章 戦後思想の現在性(なぜ「戦後」を語るのか・戦争と敗戦・
戦後知識人とアメリカ・1970年代の転換点)
第2章 「近代の超克」とポストモダン(脆弱な天皇・資本主義とその挫折・
「近代の超克」論・天皇制ファシズム)
第3章 戦後・後の思想(記憶の不在戦後・後思想概観
消費社会シニシズム・ガスについて・自由の条件の探求に向けて)
友人がこのお人の議論をよくする。
より理解するためにすこしは著作を読んでおくことが必要であるという考えのもと
これを読んでみる。
う〜ん、少し難しい。時間の都合上、さらさら読んでいたせいもあるけど難しい。
経験可能領域*1とか理想の時代とか著者のキーワードになるっぽい言葉を知ることができたのは
よかった。また、普遍性が特殊性にたえず変わっていくとか。
空虚の回避というほうは失敗したので、空虚は引き受ける必要があるというのはそうなのだろう。
ウルトラマンの話はクスクスした。
他のも読む必要性がおおありです。
*1:行為や体験というのは、意味づけられており、まさにそのことによって可能になる。意味づけられているということは、それが、ある状況のもとで、適切であるか不適切であるかといった区別が付されているということ。そういう意味づけをされている行為と体験の領域のことを「経験可能領域」という。規範がポジティブにかネガティブにか意味づけるべく準備している行為と体験の集合。(p130)