加藤尚武『現代倫理学入門』講談社学術文庫
- 作者: 加藤尚武
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/02/07
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 47回
- この商品を含むブログ (64件) を見る
【目次】
人を助けるために嘘をつくことは許されるか
10人の命を救うために1人の人を殺すことは許されるか
10人のエイズ患者に対して特効薬が1人分しかない時、誰に渡すか
エゴイズムに基づく行為はすべて道徳に反するか
どうすれば幸福の計算ができるか
判断能力の判断は誰がするか
「…である」から「…べかである」を導き出すことはできないか
正義の原理は純粋な形式で決まるのか、共同の利益で決まるのか
思いやりだけで道徳の原則ができるか
正直者が損をすることはどうしたら防げるか〔ほか〕
後半はその他の理論と倫理学の関係を説明していく。
かなりの情報量があり、入門か?とも思う。
特に現代が未来に責任を持ちうるのかというところ(pp.204-219)が
興味深かった。
なかなか通時的相互性を現実化するのは困難だとは思うけれど・・・。