高橋哲哉『歴史/修正主義』岩波書店

歴史/修正主義 (思考のフロンティア)

歴史/修正主義 (思考のフロンティア)

【目次】
1 歴史と責任(「罪人の子孫扱いなどもうごめんだ」
「子々孫々まで…罪人の如く」
「本質主義的」民族観の罠
責任を認める側にも同じ罠が…
「戦後責任」を果たすことはポジティヴな行為 ほか)
2 歴史と物語(ネオナショナリズムと「国民の物語」
「歴史の物語論」はどう答えるのか
「国民の物語」も物語られる
物語りの「倫理性」とは? ほか)
3 歴史と判断(「物語」の抗争
「法的責任」の問題
「多様な物語がある」ではすまない
「弱者」にとって「闘い」とは? ほか)
4 基本文献案内

物語論歴史観への批判。

物語り行為とは「歴史家かた読者に向かっての<記憶せよ!>という呼びかけ」であり、そこには

「<記憶の世代的継承>を他者に向かって要請するという倫理的態度」が前提されている。そこには

政治性があるという。

歴史と判断(pp.90-91)

裁きと復讐(pp.98-99)