長谷部恭男『憲法とは何か』岩波新書


憲法とは何か (岩波新書)

憲法とは何か (岩波新書)

【目次】
第1章 立憲主義の成立
第2章 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利
第3章 立憲主義と民主主義
第4章 新しい権力分立?
第5章 憲法典の変化と憲法の変化
第6章 憲法改正の手続
終章 国境はなぜあるのか


論集的な感じ。

前著と合わせて読むとやっぱり分かり易い。




メモメモ

立憲主義について

立憲主義ということばには、広狭2通りの意味がある。・・・広義の立憲主義とは、政治権力あるいは
国家権力を制限する思想あるいは仕組みを一般的に指す。・・・狭義では立憲主義は、近代国家の権力
を制約する思想あるいは仕組みを指す。この意味での立憲主義は近代立憲主義とも言われ、私的・社会的
領域と公的・政治的領域との区分を前提として、個人の自由と公共的な政治の審議と決定とを両立させよう
とする考え方と密接に結びつく。(pp.68-69)