長谷部恭男『憲法とは何か』岩波新書
- 作者: 長谷部恭男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 新書
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【目次】
第1章 立憲主義の成立
第2章 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利
第3章 立憲主義と民主主義
第4章 新しい権力分立?
第5章 憲法典の変化と憲法の変化
第6章 憲法改正の手続
終章 国境はなぜあるのか
論集的な感じ。
前著と合わせて読むとやっぱり分かり易い。
メモメモ
立憲主義について
立憲主義ということばには、広狭2通りの意味がある。・・・広義の立憲主義とは、政治権力あるいは 国家権力を制限する思想あるいは仕組みを一般的に指す。・・・狭義では立憲主義は、近代国家の権力 を制約する思想あるいは仕組みを指す。この意味での立憲主義は近代立憲主義とも言われ、私的・社会的 領域と公的・政治的領域との区分を前提として、個人の自由と公共的な政治の審議と決定とを両立させよう とする考え方と密接に結びつく。(pp.68-69)